第一節

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ドサッ 少年は、勢いよく落下した。 「痛ててて…ここは…森?」 少年が落ちた場所は、森だった。 辺り一面霧がかかっている。 「兎に角、移動するか…ここにいても何もないからな…」 「茸ならあるぜ。外来人さん。」 「!?誰だ!」 声が聞こえた瞬間に、少年は警戒体制になった。 「そんなに警戒するな。取って喰ったりなんかしないぜ。」 少年の前に現れたのは、金色の髪、黒い服にエプロンのようなものを着けていて、とんがり帽子をかぶっている少女だった。 「名を名乗れ。」 「人に名前を聞くときはまず、自分から名乗るもんだぜ。」 しかし、少年は名乗ろうとしない。 「頑固な奴だぜ…霧雨魔理沙(キリサメマリサ)だ。あんたの名前は何だ?」 「Wー183だ。」 霧雨魔理沙の名を聞き少年も名乗った。 「Wー183?」 「本当の名前はない。だがそう呼ばれていた。」 「そうか…よろしくな♪」 手を差し出す魔理沙。 「その手は何だ?」 「握手を知らないのか?」 「一度も外に出たことがないからな。」 「兎に角、私の手を握ればいいんだぜ♪」 よく意味がわからないまま少年は魔理沙と握手をした。
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