115人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほら、言ってみ?」
力也君がそう言ってあたしを急かす。
「力…也」
あたしは恥ずかしくなり、小さな声で呟いた。
力也はそれが聞こえたのか、満足そうに笑っていた。
「じゃあ、そろそろ教室戻るか」
力也がそう言ったので歩き出すと、力也に腕を掴まれた。
「キャッ!」
急に引っ張られたので、バランスを崩してしまい今は力也の腕の中に、スッポリとおさまっている。
「大丈夫か?」
力也の顔がすぐそこにあり、あたしは顔が赤くなるのが分かった。
「大丈夫だから!離して!」
うぅ~…
まだ心臓がバクバクしてるよ…
「顔真っ赤だけど?」
あたしはその言葉でさっきよりも赤くなるのを、感じた。
「ッ!…こっち見んなぁ!//」
あたしは力也の鳩尾にストレートを入れてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!