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俺はバサッと彼女の頭にタオルをかけてあげた
するとようやく彼女は俺に気付き、突然タオルをかけられた事に驚く事もなくゆっくり目を開けた
「…あっ寒そうだったんでつい…風邪…ひきますよ?」
「…別に風邪なんてひいたっていいわよ…誰もあたしを必要としてないんだしこのまま死ねばいいのよ…」
彼女は野良犬のように俺を睨んだ
「…なんかあったんですか?人の気持ちなんかわからないし、俺は必ず誰にでも一人は必要としてくれる人がいると思うけどな、考え方の問題じゃないすか?」
「…そんなの理想論よ、てかあんたに何がわかるのよ!仕事では失敗ばかりして上司や先輩には毎日嫌味を言われ、彼氏にも呆れられ振られるわ…もうこんな人生嫌だっ!」
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