想像もせぬ場所

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それからしばらくすると電車が止まった。 この電車には窓がないので、今一体自分がどこにいるのか解らなかった、 すると車両のドアが開き、一人の女性が僕らが居る車両の中に入ってきた、 みた感じは政府の人ではなさそうだ、この人も召集命令がかかったのだろうか? その女性はキョロキョロしながらこちらに歩いてきた、 「あの・・・?Fー10ってここでしょうか?」 見た目は僕と同い年ぐらいでおとなしそうな可愛らしい人だ。 「Fー10ならケンちゃんの横やな!そこや!」 「ありがとうございます。横失礼しますね?」 僕はどうぞと声をかけた 「俺、新山 明!よろしく!んでこっちはケンちゃん!」 新山さんの言葉に僕も挨拶をする。 「竹沢 謙悟です。」 「よかった。。。一人じゃないかって心配してて。。新山さんにケンちゃんさんですね 。初めまして、私は河本 鈴香です」 「やめてーな、新山さんとか 、明でええよ!ケンちゃんはケンちゃんやけどなぁ~」 初対面の人にケンちゃんと呼ばれている事に違和感があるが、周りからそうよばれることが多いのでそれで良いと思った。 「わかりました、いきなりなんですけどこの電車ってどこに向かっているんでしょうね?」 「俺らもよう解らんねん、どこに行くか、なにをするのかもわからんし」 「そうなんですか・・」 その会話で話は終わった。
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