見慣れぬ印

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それからしばらくしてアナウンスの音で目覚めた、どうやら明も寝ていたようだ、一体どのくらい寝ていたのだろうか、来たときは外は明るかったが、今はもう、暗くなっていた、 「ケンちゃんおはようさん、俺どんぐらい寝とった?」 わからないと答え、アナウンスに耳を傾けた、 「えぇ~皆さん荷物を持たず 、各部屋のロッカーに入っている服に着替えて、えぇ~第二研究所まで来るように。くりかえす・・・・」 電車の中で聞いたあのやる気のない声だ。 取りあえず、着替えて集まればいいのか。 すると明が、 「なぁ~ケンちゃん?服ってこれかいな?」 目の前に明が出した服は真っ白の寝間着のようなものだった。 明が嫌そうに、 「こんなもん着るんかいな。きっついのぉ~」 と愚痴をタレていた。 しぶしぶ服に着替えた明は、元気をなくしたように、行こうと言ってきた。 第二研究所に着いた二人は鈴香と合流した。 僕らの他に3人居た、男性が一人に、女性が二人だ。 男性の方は真面目そうな、いかにも勉強ができます。というような顔をしていた、残りの女性の二人は、一人は今流行のような、茶パツで目元に真っ黒いメイクをしていた、もう一人はずっと下を見ていて、内気そうな感じのちょっと近寄りずらい女の子であった。
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