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アルコールの所為か、工藤の少し潤んだ瞳はルームライトの光を受けてきらきらと輝いている。
明生はその瞳に吸い込まれそうな錯覚を起す。
「僕は、工藤さんが好きです。受け入れてください」
普通にしていたら、気付いてはもらえないから。
何度でも告げる。
明生はそう決めた。
「いきなり、そんなこと言われても」
工藤は唖然と鳴海を見返した。
突然言われたことに戸惑っているのだ。
当り前だ。
男からの告白、しかも後輩からなんて。
いきなり、驚くだろう。
「僕は、工藤さんが好きなんです」
もう一度、はっきり告げた。
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