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『そうだ、変態研究部は暇だろうか』
そう思い、来宮に
「じゃあ変態研究開発部に行くか」
と言ってみると
「よし、行こう」
と単調な答え。
僕たちの教室は南館2階で、オカルト研究部は東館3階にあった。
今までまったくと言っていいほど縁がなかったオカルト研究部にお世話になるとは…
「あの、すみませーん」
と言ってみると、高宮と名乗る男子が迎えてくれた。
部屋に入った瞬間、僕たちは予想外の光景が広がったため足どりが止まった。
だいたい、オカルト研究部と言えば、部屋が真っ暗でたくさんの怖そうな人達がいるイメージだったが、そうではない。
簡単に言うと、ただの図書館。
本棚が10個くらいあり、壁際には3台のパソコンだけで、みなさん感じがいい。
とりあえず、話し安そうな人を探したが、いきなり女子と話すのは気が引けるので、先程の高宮と名乗る男子にした。
「あの、ちょっと聞きたいんですが、廃墟は興味ありますか?」と僕
高宮は「当たり前だよ!」とタメ口できた。
え?なんでだ?と思っていろいろ確認してみたら自分達は同学年だそうで、オカルト研究部というのは存在せず、オカルト研究サークルという、同好会形式で活動中らしい。
どうやらここオカルト研究サークルは僕と同学年の人達から始まったと高宮は説明してくれた。
では!と思い僕もタメ口で!
「僕、廃墟とか廃線とかめちゃくちゃ興味あるんだ!1番いい場所知らないかな!?」
元気よく答えた。これに対し高宮は
「お~い、えっと、新沼…あ、ちょっと待ってね、あいつがこういうの好きなんだよ。」
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