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春風と太陽の心地よい朝
いつもよりちょっと早く登校して
教室の大好きな窓側に立って
キラキラのお空を見上げてた
“不思議だね”
誰かも同じ気持ちで見ている気がしたの
“不思議だね”
誰かと寄り添っている気がしたの
梅雨の季節は憂鬱
だって大好きなお空が悲しんでいるから
そんなある日、傘を忘れた私を見て貴方は
優しく澄んだ瞳で言った
“一緒に入りませんか?”
the rainy season
さっきまでは憂鬱だった
でも貴方のたった一言で
私の心は
a light rain
なんだか…“不思議だね”
その日から頭も心も壊れちゃったみたいに
貴方の事しか考えられないの
貴方に気付いてほしくて髪型を変えたり雑誌を読んで研究したり…でもいつも不安だった
でも“不思議だね”
貴方の姿を見ると心がポカポカするの
でも“不思議だね”
貴方の笑顔を見ると不安が吹き飛ぶの
一年後の梅雨の季節
その日も快晴で帰りは雨
また貴方は私に言ってくれたね
“一緒に入りませんか?”
the rainy season
さっきまでは不安だったのに
でも貴方のたった一言で
私の心は
stopped rainning
貴方はまるで“空の世界”の王子様
でも…
貴方は雨と同時に消えてしまったの
何故かは未だに分からないわ
5年経った今、言えることは
…貴方のことが好きでした。
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