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毒に使用する物は、殺し屋の女の旦那が開発した医療用の物に手を加え、体内に入り心臓を止めると、次第に毒素が中和され、2時間も経つと検出されなくなる。という物だ。
一週間後
土曜日 午後11時
貸し切りのバーには、バーテンダーと、奥さんの二人だけ。
別れ話の設定で、話しを進めている。
そしてカウンターの酒棚の裏手に、殺し屋の女が潜んでいる。
女は現場に立ち会う主義では無いのだが、バーテンダーに「不安だから店に居てくれ」とせがまれたのだ。
しばらく時間が経ち、バーテンダーが裏手に回ってきた。
女はグラスに薬を入れ、バーテンダーに差し出した。
「これを……飲ませればいいんだな?」
バーテンダーは再度確認した。
女は無言で頷く。
と、その時、静かなバーに奥さんの声が響いた。
「あなた! そこに誰かいるの!?」
「――!」
女は予想外の出来事に戸惑った。が、頭の回転が早く、すぐに対応した。
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