殺し屋

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そして奥さんも口を開いた。 「あなたの浮気相手の演技、まぁまぁだったわよ」 「え!?」 ――! ドクンッ!! 瞬間、女は胸が強烈に締め付けられる感覚に陥り、その場に倒れこんだ。 「うぅ……これは……。……」 そして、ものの数秒で息絶えた。 ――カランカラン バーに一人男性が入って来て、尋ねた。 「どうでしたか?」 バーテンダーは男性に向かって答えた。 「簡単でしたよ。それにしてもアナタの作った薬は素晴らしい。服用して、キッチリ一週間でその効力を発揮するとは」 「日にちの調整ならいくらでも出来ますよ」 すると奥さんが割って入った。 「解毒剤まで作って頂いてぬかりないですわね。それにしても、こんなお綺麗な奥さんを……本当によろしかったんですか?」 「えぇ、今後の薬の研究に資金が必要なので助かりました。保険金が入り次第、代金はお支払します。最高の殺し屋ですよ。お二人は」
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