0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「では、名前を呼ばれたら返事して下さい。」
今日は初めての自動車学校(車校)の日。
私は親友のルミと来ていた。
私、ゆう。17歳…あと数日で18だけど。
「え~と、、柏木ゆう!」教官の声が響く。
『…はい。』
あぁだるい~。早く終わらないかなぁ…。
でも共学だったらこんな感じかな…。
女子校だった私は、教官の話に退屈しながらも、教室内を少しキョロキョロしていた。
すると、一人だけ灰色のパーカーに破けたジーンズを履いている髪の毛が虎みたいに染めている男の人がいるのが目に入った。
うわぁ~。高校生の中に一人だけ一般だし。てゆうか顔上げないし…。
「え~…次、水島浩、みずしまひろし!!」
教官の声が乾いた教室に響く。
『はい。』
灰色のパーカーが顔を上げ返事する。
灰色のパーカーは…茶色がかった目に、日に焼けた肌。高く伸びた鼻。唇は薄く、あご髭があり…私のストライクど真ん中だった。
普通にかっこいいし。てゆうか、かなりかっこいい…。ルミに後で聞いてみよ~♪♪♪
きみは、この日の事覚えてる?この日は、きみと同じ時を過ごす事になるなんて思いもよらなかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!