プロローグ

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「終わりましたよ、紫様」 紫が目を向けると、一本の大木に注連縄(しめなわ)が結ばれていた 「上出来ね……」 軽く欠伸(あくび)をし立ち上がる 「紫様なら神様の力に頼る必要は無いと思いますが…、この注連縄はどのような意味があるんですか?」 と藍が尋ねる 「神様ねぇ……、私はどこぞの巫女じゃあ無いわ、人払いよ、人払い」 はあ…、と今一紫の言う事の理解が出来ない藍は曖昧な返事をする 「里の人間に住み着かれたりしたら厄介でしょう?」 「ああ! 納得しました!」 人が住み着いたら、結界の管理を行うのにも一苦労、と言う事である
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