28人が本棚に入れています
本棚に追加
「終わりましたよ、紫様」
紫が目を向けると、一本の大木に注連縄(しめなわ)が結ばれていた
「上出来ね……」
軽く欠伸(あくび)をし立ち上がる
「紫様なら神様の力に頼る必要は無いと思いますが…、この注連縄はどのような意味があるんですか?」
と藍が尋ねる
「神様ねぇ……、私はどこぞの巫女じゃあ無いわ、人払いよ、人払い」
はあ…、と今一紫の言う事の理解が出来ない藍は曖昧な返事をする
「里の人間に住み着かれたりしたら厄介でしょう?」
「ああ! 納得しました!」
人が住み着いたら、結界の管理を行うのにも一苦労、と言う事である
最初のコメントを投稿しよう!