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結果発表の掲示板前に、いつもの数倍はある人だかりが出来ていた。
「よぉ、大島。…あ、元天才くん」
ニヤニヤとしながら話し掛けてくる年上の男子。
嫌な予感を抱きながら、僕は自身の名前を探した。
二位 大島 大悟 学力 高校二年生レベル
一位 永宮 智久 学力 大学一年生レベル
僕は絶句した。
いくら彼が天才とはいえ、まだ小学二年生だ。
いくら何でも三位以内は無いだろう。
そう思ってたのに…。
大学一年生レベル?
小学二年生が…?
何なんだよ…!?
どういう脳みそしてんだ、コイツは…!?
隣で恥ずかしげに微笑む親友に、恐ろしい程の殺意を覚えた。
「……良かったね永宮くん」
「そんな…、たまたまですよ」
はにかみながら言う永宮。
たまたま…?
じゃあ、なにか?
僕の学力は、たまたまで抜かれるほど低いってのか?
馬鹿にしやがって……。
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