はじまり

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「そんなのフツーじゃないよ。変なのー」  それが決定的な一言。  変でもフツーじゃなくてもいいもん  そう言い返そうとした僕の耳に飛び込んできたのは 「じゃあやめる」 という彼の声だった。 「なんで? ケイスケくん僕のこと嫌いになったの?」  僕は思わず聞き返していた。  今の彼の言葉が信じられなくて、泣きそうになるのを必死に我慢していた。  そんな我慢は次の瞬間無駄になったけど。
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