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塾が終わって部屋に戻ってみると、机に一枝の桜が生けてあった。
直ぐ側には見慣れた文字で「お疲れ様」と。
御礼を言うのは私の方なのに、いつも彼女に先を越されてしまう。
小さく微笑んで、大切にその手紙をしまった。
直後に、彼女が現れる。
「山南さん、美味しいお饅頭をいただいたので、一緒に戴きましょう?」
疲れているときは甘い物がいいんですよ、と。
こうして何時も君と過ごす時間が、いつまでも、いつまでも続けばいいと願った。
――了
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