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ここは幻想郷。
普段静かな幻想郷だが、季節が冬になり、雪に覆われると更に静かになる。
雪が舞い、山の色は白一色に染まり、森は雪で見えなくなる。
最早、兎を見つける事など不可能な程に。
ここまで雪に覆われてしまうと、宇宙の如く静寂が訪れる。
筈……だったのだが。
「マスタースパーク!!」
「きゃあああっ!!」
静寂を掻き消す爆音。
この寒い中何をやっているのやら。
魔理沙の魔砲に吹き飛ばされ、木にぶつかるチルノ。
ぶつかった衝撃で木を覆っていた雪が落ちてきた。
「きゃっ!」
あららら。
これじゃおもいっきり雪の山ではないか。
まるで墓(ry
「勝手に殺すなー!!」
「あははっ、お似合いだぜチルノ。」
そう言ってチルノ(雪の山)の元に降りてくる。
「ブハッ!」
雪の山からチルノの顔が出てきた。
怒っているのか少し赤い。
「う~~~~~悔しいっ!! なんで勝てないのよ!!」
「それはお前アレだ、アレ」
「?」
「お前が馬鹿だから」
「ムキ~~~~~ッ!! あたいはバカじゃないもん!!」
見事な決め台詞を放った魔理沙。
「だってそうだろ? お前の弾幕はいつも単調なんだから」
「いいのよ! あたいはサイキョーなんだから必ず当たるのよ!!」
「その考えが馬鹿ってんだ」
「また言った!!」
氷精の代名詞とも言える不名誉な言葉を続けて2回も言われたチルノは、雪の山に埋もれたまま喚いていた。
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