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112 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/07(月) 09:03:04.93 ID:5aY3/gSO
その日俺は殆ど寝なかった。
夜中に行こうかとも思った
が、昼間に行けない奴が夜中には行けない
朝までずっと悩み続けた
疲れ果て朝方に眠りにつく
そして、俺の顔をペチペチ叩く感触に気付いた俺
ガバッと起きると、俺の部屋に板倉と森君がいた
板倉は金属バットを持って俺の前に立っている
俺「な、何?」
余りの事に俺はビビる
板倉「行くぞ、チキン野郎」
板倉はそう言って無理矢理俺に服を着せた
二人は俺を連れて、サトミの家に向かった
てか何この友情ドラマ
114 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/07(月) 09:12:42.52 ID:5aY3/gSO
板倉は俺が一人では行けない事を知っていた
流石は親友と言うべきか
もしも行かない場合は金属バットで実力行使するつもりだったそうな
俺はね
泣きそうだった
凄く感動したよ
板倉は「ショータイムだぜい!」と茶化していたが、本心は分かった
俺ら三人はサトミの家に向かい走った
森君が意外に足が速い
板倉は既に横っ腹を押さえて100m後方を歩きだしていた
俺はハアハア言いながらも走る
手にはラブレターを握りしめて
サトミに思いを伝えたい
そう思って全力で走った森君が「急げ!」と叫んでた板倉は既に立ち止まっていた
俺は走った・・・!
115 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/07(月) 09:17:27.10 ID:5aY3/gSO
だけどね
現実はそうドラマチックじゃ無いんだね
うん
俺ら三人はその時痛感したんだ
既にサトミの家はもぬけの空だった
何も残って無いし、誰もいない
俺はその場に座り込んだ。
森君もしゃがみ込んでいた
追い付いた板倉は金属バットで壁を殴った
まあ、こんなもんなんだろう
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