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太「なんで雀さんが!? そこまでしなくても良いですよ!!」 慌てて雀の手を掴む。 雀「五月蝿い 私がそう言うんだから良いんだ」 太(なにその俺様!?) 太地の手は雀によって振り払われた。 雀「ほら…さっさと行くぞ」 扉に向かう雀の背中に問い掛けた。 太「…なんでそこまでするんですか?」 雀「面白そうだからだ」 間髪入れずに、ニヤリと笑って返した。 太(なんだよそれ!!!) 雀「早くしないと置いてくぞ」 太「待ってください!!」 太地は自分の草履を履く。 雀は家を出る時に、 雀「行ってきます」 と言った。 太(誰もいないのに挨拶するなんて…意外に律儀な子なんだな) 太地は聞いてなかった…雀が挨拶した後、 『行ってらっしゃい』 と言う声がしたのを…。
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