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雀「…なんで…電車なんぞに乗らなきゃならないんだ!!!」
太「そう言われても…
電車に乗らないと俺の家に行けませんよ?」
雀と太地は駅に来ていた。
太地の家は雀の家と離れていて、電車に乗らないと行けないのだ。
しかし、何故か雀が乗りたがらない。
聞けば"乗り物は嫌い"らしい。
雀「私は絶対に乗らんぞ!!!
太地一人で乗れ!!」
太「何言ってんの
電車に乗らないでどうやって行く気ですか…」
太(つか呼び捨てかい…)
雀「歩いて行く!!」
太「無理に決まってるでしょう
ほら早くしないと電車が来ちゃいます」
太地は雀の手を掴んで、雀を引きずりながら歩く。
雀「い~や~だ~!!!!」
雀は手を振りほどほうとするが、太地の力が強く、振りほどけなかった。
雀「…うぇ………」
太「乗り物酔いですね
大丈夫ですか?」
電車に無理矢理乗せられた雀は、出発してから五分もたたずに酔ってしまった。
雀「駄目だ…降ろせ…
降ろす気がないなら…いっそのこと殺してくれ…」
青い顔で呟く雀。
そんな雀を見て、溜め息をついた。
太(こんなんで大丈夫かな…)
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