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雀は吐くこともなく、無事に電車から降りた。
雀「…絶対に次は乗らんぞ…」
太「帰りはどうするんですか…」
雀「そんな事はどうにでもなる
それより…」
太「分かってますよ
俺の家は駅から近いので…すぐそこです」
太地の住んでいる地域は雀の住んでいる所ほど、田舎ではなかった。
しかし、都会ほどでもない。
雀「意外に寂しいものだな」
太「えぇ…
前は道場とかあってもう少し賑やかだったけど…
廃刀令のご時世ですから…」
苦笑いで言う太地の目は雀の腰にあるものに止まった。
太「そういえば…雀さんは刀持ってますけど…
どうしたんですか?」
雀「…これは…護身用だ
自分の身は自分で守りたいからな」
太「でも…そんなに堂々と持ってたら捕まりますよ?」
雀は刀を手に持って、くるっと回す。
雀「その時はその時だ
捕まりそうになったら…そいつを殺せばいいだけだ」
楽しそうな笑顔で呟く。
太「なっ…何言ってるんですか!?
駄目に決まってるでしょう!!
止めてくださいよ!!」
太地が慌てて言う。
雀「あはは
冗談だよ」
太(全然冗談に見えなかったんですけど!?)
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