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太「警戒しているって…誰が!?」
雀「それは…」
雀がそう言いかけた時、
―ビュン!!
椅子が雀に向かって飛んできた。
太「!!
雀さん!後ろ!!」
雀は太地が言い終わる前に後ろを向く。
そして、振り向きざまに刀を抜き横に一閃した。
雀「人ではない…何かだ」
椅子は二つに分かれた。
太「何これ!?
もう何が起きてんの!?」
雀「とにかく今は危険だ
家から出るぞ!」
恐怖で動けない太地の手をひいた。
しかし、
太「ひぃっ!!
か…囲まれてる!」
皿や箸などの食器が、太地と雀の周りをぐるりと囲んでいた。
雀「ちっ…屈め!」
太「うぉっ!?」
雀が太地の頭を下に押し付ける。
太「何を…!」
太地は雀を見上げ、暫くその姿に見とれていた。
雀「………行くぞ」
雀は刀を鞘に納め、鞘を左手で持ち、抜く構えをしている。
そして、
―シャン
凄まじい速さで横に振り、 気付いたら周りの食器は粉々に割れていた。
雀「ふん…他愛もない
私に通用すると思ったか」
太「え?え?
何をやったの?何が起きたの?」
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