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太地は居間に通された。 雀「適当に座ってくれ」 雀が座布団を太地に渡す。 太「はぁ… …雀さんはここに住んでるんですよね?」 雀「?そうだが?」 さも当たり前のように言う雀。 太(こんな汚い所に住んでるって…;) 扉の近くも充分汚かったが、居間も酷かった。 太「そういえば…他に人はいないんですか?」 雀「ここに住んでる人は私一人だ」 太「え? 雀さん…親は?」 雀「親? 餓鬼じゃあるまいし…一緒に住んでるわけないだろ」 ハッと鼻で笑った。 太(餓鬼じゃあるまいし…って…アンタいったいいくつだよ…) どこをどう見ても、十歳前後にしか見えない。 雀「私の話はいい で?なんで仕事を探してるんだ?」 本当にどうでもいいのか、雀はさっさと話を変えた。 太「そうですね… 実は…借金を抱えていて…」 太地の話はこうだ。 借金をした友達が太地を保証人にし、そのまま行方知らずになってしまった。 太地は多額の借金を返す為に、仕事を探してるという事だ。 話をし終えた太地は、チラッと雀を見た。 雀は太地を見て考えているようだ。 太(!!…また瞳の色が赤に変わった) 今度も一瞬だけだったが、太地ははっきりと見た。
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