はじまりの村。
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ひょい、ひょい、と素早くそれらを拾い上げて腕に抱くレグナ。一個だけしゃくっと美味しそうな音を立ててかじった。 「これでチャラな」 「う、うん」 眉を下げて頼りなく笑うイオ。それは別に困っているわけではなく、単にそれが少女の表情なのだ。 ありがとう。とその表情のままイオが言うと、レグナがおう! とにかっと笑いながら答える。 それからそのまま、もう既に目の前にある大きく立派なイオの家に二人は入った。
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