はじまりの村。

9/9
前へ
/9ページ
次へ
ひょい、ひょい、と素早くそれらを拾い上げて腕に抱くレグナ。一個だけしゃくっと美味しそうな音を立ててかじった。 「これでチャラな」 「う、うん」 眉を下げて頼りなく笑うイオ。それは別に困っているわけではなく、単にそれが少女の表情なのだ。 ありがとう。とその表情のままイオが言うと、レグナがおう! とにかっと笑いながら答える。 それからそのまま、もう既に目の前にある大きく立派なイオの家に二人は入った。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加