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「君はアレスの存在を知ってる?」
プラチナブロンドの髪をした顔の無い少年は、隣に居る同じ容姿の少女に問うた。
仲良く手を繋ぎ、少女はどこか不思議そうに少年を見上げる。
「アレスはこの惑星のことだわ」
えっへん。それくらい分かるわよ。そう言わんばかりに少女が自慢気に胸を張った。
少年が少女の頭を優しく撫でる。
そして小首を傾げる少女に囁きかけた。
「僕たちがアレスさ」
「私は私だわ?」
少年の言葉に、理解出来ない。と少女がすぐさま反発する。
そんな少女に、少年はただ頷いて、くしゃ。と少女の頭を強く撫でた。
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