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「夏希ちゃん来たから行ってくるねー。行ってきまーす。」
「はーい、行ってらっしゃい、気をつけてねー。」
七時半頃、妹の優奈は近所の友達と一緒に地元の小学校に向かった。
颯太も制服に着替え終わり、向かい側の席で食パンと卵焼きを交互に食べ、時折パンを牛乳で流しこんでいる。
そうしてる間にも俺は朝食を食べ終わり、空になった食器をまとめておいた。
「勇、もういいの?」
「うん、今日は早く行かなきゃならないから。」
本当は早く行く理由などないのだが、この朝の家の雰囲気はあまり好きではないので、さっさと出発しようと考えていた。
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