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「九回裏、双風高校サヨナラのチャンス!!ここでバッターは八番の...あっ、代打のようですね。」 「やはり代打ですか。誰を使うんでしょう。」 一塁側のベンチから白いヘルメットをかぶり、念入りに準備運動をしている一人の男がいた。 「あっ、平賀のようですね。」 「ここで平賀ですか。これは期待が大きく膨らみますねー。」 「さぁ六対六の最終回、一アウト満塁の大チャンス!!津山高校にとっては大きなピンチを迎えました!!」 「津山高校はここが正念場ですよ。」 実況でよく聞こえなかったが、ここでアナウンスが流れた。 『バッター、平賀君。』
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