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「ハァハァ……。」
昨日とは全く違う、恐怖が俺を目覚めさせた。
「夢……か。」
夢でよかった。
部屋の電気は消えているが、テレビはついていて、朝のニュースをしているところだった。
疲れきった俺はテレビを消すのも忘れて深い眠りについたようだ。
手汗が滲み出る。
「嫌な夢だったな……。」
日めくりカレンダーは六月二十六日、つまり昨日を示している。
机の上にはいつもの腕時計が置かれている。
やはり今日も、いつもと変わらない生活が始まろうとしている。
夢が、現実でなければ……。
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