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二時間打ち続けた。
さすがにやる気があるとはいえ、俺の身体は限界に近づいてきた。
「勇、もういいか?」
「そうだな。そろそろ終わるか。」
遥斗はそれを聞いて片付け始め、他の部員たちもそれを見て今日の練習は終わった。
一年生がボールとバットを片付け、グランドを整備している中で、一人だけ三年生が混じっていた。
「海斗、何やってんだ…。」
「何って…手伝ってんだよ。もう俺たちもこんなことできなくなるからな…。」
海斗は大空を見上げながら、一点を見つめながら言った。
背中が大きく見えた。
「しゃーないな。俺も……。」
バットを二本、倉庫にしまった。
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