9人が本棚に入れています
本棚に追加
部室に戻ると遥斗が聞いてくる。
「何やってたんだよ。」
「……まぁ、ちょっと。」
それ以上は誰も追求してこなかった。
狭い部屋に十人以上が入りむし暑い中、俺たちは制服に着替え帰る準備をした。
「じゃあな。」
「さようなら。」
部員に挨拶をして学校を出ようとした。
自転車にまたがると同時にふとあの夢がよみがえってきた。
俺が、交通事故に遭うという、あの夢を……。
現実ではないのに、自転車への恐怖は想像以上だった。
俺はペダルを漕ぐことが出来ず、ただただ黄昏ていた。
最初のコメントを投稿しよう!