静寂

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部室に戻ると遥斗が聞いてくる。 「何やってたんだよ。」 「……まぁ、ちょっと。」 それ以上は誰も追求してこなかった。 狭い部屋に十人以上が入りむし暑い中、俺たちは制服に着替え帰る準備をした。 「じゃあな。」 「さようなら。」 部員に挨拶をして学校を出ようとした。 自転車にまたがると同時にふとあの夢がよみがえってきた。 俺が、交通事故に遭うという、あの夢を……。 現実ではないのに、自転車への恐怖は想像以上だった。 俺はペダルを漕ぐことが出来ず、ただただ黄昏ていた。
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