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「あれ?」
「ん…?」
自転車の前で立ち続けている俺の近くに誰かが近寄ってきた。
「平賀さん?」
「おぉ…空か…。」
一年生よりも早く片付けを終えた二年生の空が自転車小屋にやってきた。
「どうしたんですか?」
「ん…ちょっとな…。」
俺の戸惑いに気付かなかったのか、空はそのまま挨拶をして帰って行った。
しばらくすると遠くから話し声が聞こえてきて、その声はどんどんと近づいてきた。
これ以上恥ずかしい思いをしたくない。
俺は自転車を漕ぎ始めた。
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