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テトラは合流したライと共に街を歩いている。
しかしぶらぶらしているからといって目的がないわけではない。
彼らは仕事の準備をしているのだ。
・・・今日の鴨-ターゲット-を見付けるという準備を。
「なぁライー・・・今月って金あとどのくらい残ってるっけ?」
歩きながらテトラが尋ねた。
「昨日入ったから・・・そうだな300Gぐらいなら残ってるだろ」
ライは顔を見ずに答えた。
そして一言。小声だが鋭く
「失敗するなよ」
とだけ言った。
この国では100Gがパン2個相等とされている。
それなのに所持金が300Gの二人があと10日も残っている月を乗り切るのはきついものがある。
彼らは職に就いていないので安定した収入を得ることもできない。
だからこそ
彼らの失敗は許されないのだ。
「わかってるよ・・・
わかってる・・・」
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