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「あれ?」
赤髪の少女がズンズン近付いてくる。
ライは警戒し、テトラは固まっていた。
「あんた・・・もしかして“風飆”?」
少女は目の前まできてテトラを指差し訊ねた。
「なんだ知り合いか?」
ライがテトラと少女を交互にみる。
「いや、え?・・・ん~と、」
しかしテトラに心当たりがないようで難しい顔をして唸っている。
「・・・ごめんわかんないんだけど・・・」
テトラが上目遣いで少女を見やる。
「アハハその犬みたいなところ、やっぱり風飆だね!!」
少女はケラケラと笑う。
テトラとライは顔を見合わせた。
「お前がこいつとどんな関係かは知らないが一旦家に戻らないか?こんな場所で騒いでいたら“善からぬ者”を集めかねない」
ライの言葉に頷き基地へと足早に戻るのだった。・・・三人で。
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