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「なんでそんなに知りたがるの?なんだかアンタって風飆の母親みたいだね」
テトラがあっ、と声をもらす。
しかし遅かった。
「・・・俺が母親・・・?・・・表に出「だあぁー!で、なんでアスナは俺のこと知ってるんだ!?」
ライの暴走を不自然に止めたテトラにアスナは「ほんとうに仲がいいわね」と笑みを深めた。そして、理由を完結に述べた。
「アンタ有名人じゃないか」
「「・・・」」
テトラとライは黙る。
アスナは困惑する。
「え?本当のことでしょう?」
「・・・お前そんなに有名になっていたのか」
「・・・・・・さ、さぁ?」
ライは毎朝の出来事を知らない。騒がれるのが嫌いな彼に今ここで知られたら・・・
そんなことを思いながらギロリと睨みを利かせたライに冷や汗をかいた。
「その件はあとでじっくり聞くとしようかテトラ君?」
「はい・・・」
「プククっ・・・」
「おい、そこで笑っている女」
「何ー?」
不機嫌なライに呼ばれ、口元を押さえながら振り向く。
「いつまでここにいるつもりだ?当分奴らも来ないと思うが?」
「え?ずっとここに居てもいいんじゃないの?」
けろっと答えるアスナ。
「さっき住んでいいぞって言ったじゃない☆広い家だし、人もいないからって。え?それとも何?自分が言ったことをなかったことにする気?まさかねー。まさかそんな下劣なことしないわよねー?それにしてもここいい家だねぇ。申し出断るのも悪いし、アタシも行く場所もないからここ住むことにするわ!まぁそんなわけでよろしくねー♪」
嘘で構成されたマシンガントークに固まる二人。
「「何だとーーっっ!?」」
嘆き叫ぶ二人と裏腹にニッコリ笑顔を浮かべたアスナ。
「これからお世話になりまーす☆」
急なできごとに混乱する頭の中で一つだけ理解できたものがある。
そう
・・・新たな仲間が増えました。
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