風飆-ツムジカゼ-

4/6
前へ
/49ページ
次へ
『テトラが走れば風も走る』 あまりの足の速さから街人はそんな例えをしていた。 しかし・・・これは例え話でもないのだ。 「あぁーしかたないな・・・」 テトラが数言呟いた。 その瞬間、風が背を押し始める。 「おっ、きたきたきたーっっ!飛ばすぜー!」 テトラは上手い具合に風にのり速度をぐんと上げた。 そう 事実、彼は風と共にあるのだ。 これは彼が古より受け継ぐ力。 「急げ!」 テトラは風とかけゆく。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加