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『テトラが走れば風も走る』
あまりの足の速さから街人はそんな例えをしていた。
しかし・・・これは例え話でもないのだ。
「あぁーしかたないな・・・」
テトラが数言呟いた。
その瞬間、風が背を押し始める。
「おっ、きたきたきたーっっ!飛ばすぜー!」
テトラは上手い具合に風にのり速度をぐんと上げた。
そう
事実、彼は風と共にあるのだ。
これは彼が古より受け継ぐ力。
「急げ!」
テトラは風とかけゆく。
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