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春が終わりに近づくと、いつのまにか周りは青々とした木々や草花ばかりになっていた。
遅くに咲いたﾀﾝﾎﾟﾎﾟは、まだ黄色い花を揺らし風を楽しんでいた。
「みんな花の時期は終わったんだね。」
「そうだねでもﾀﾝﾎﾟﾎﾟは、まだ花が咲いているね。」
ぼくはﾀﾝﾎﾟﾎﾟの隣りでのんびりと答えた。
「そうね…。でもあとすこしで終わるわ…。」
ﾀﾝﾎﾟﾎﾟはうれしそうに空を見上げた。
青い空と温かな太陽だけがそこにあった。
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