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春にはいると、
僕のまわりには色とりどりの花が咲きみだれた。
桃色の花を咲かせた木はうれしそうに枝を揺らしている。
「咲いた咲いた。わたしの花。桃色の綺麗な花。」
そんな木の根本で小さな白い花を咲かせた花も、またうれしそうに風に揺られる。
「咲いた、咲いた、花が咲いた。白くて小さな花が咲いた。」
ぼくはそんな木や花たちの会話に耳を傾ける。
毎日毎日…。
いいな…いいな…
綺麗な花…
いいな…いいな…
みんな仲間で…
どうしてどうして
ぼくだけ仲間外れなのかな…。
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