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そんなある日のことだった。
まだみんなが自分の花について自慢しあっていたころ。
「やっと咲いた…ワタシの花…。」
ぼくの近くで小さな声が聞こえた。
「小さい小さいワタシでも花を咲かすことができた…。」
ぼくはゆっくりと下を向く…
そこには…
黄色の小さな花が咲いていた。
いつかぼくがあんな色の花が咲いて欲しいと願ったような綺麗な黄色の花…。
「こんにちは!こんにちは。」
すると
黄色の花がぼくにきがつくと、
風にゆられながらあいさつをした。
「こ…こんにちは。」
ひさしぶりに誰かと話したため少しばかり戸惑ってしまった。
「フフフフッ!!ワタシ、タンポポっていうのよろしくね?」
小さな花は黄色い花を揺らして笑った。
・![image=343254991.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/343254991.jpg?width=800&format=jpg)
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