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アナンシが漁師を手伝う最初の日が来ました。
まずは魚を捕まえる罠を作らなくてはなりません。
アナンシは手伝わないだろうと思っていた漁師はアナンシにこう言いました。
「仕事は交替にやろう。誰かが働くなら、その前に仕事をした者はくたびれていなくてはならない。そうだろう、アナンシ?」
「そうだとも、そうだとも。」
「じゃあ、今日は僕が働くから君がくたびれてくれ。」
くたびれるとは疲れるという意味です。
もちろん疲れたい人はいませんよね。
だから、アナンシは自分から仕事を始めました。
「自分からくたびれるなんて冗談じゃない。」
そんなアナンシを見ながら、漁師はひどく疲れたように地べたに寝転んで休んでいました。
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