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さあ、最後はアナンシです。
「ある日の事、俺はココナッツの木を植えたんだ。一生懸命育てて、大きく美味しそうになったココナッツの実を割った。すると中からハエとガとカが出てきた。俺のココナッツから出てきたんだから、もちろん奴等は俺の物だろう。なのにそいつらは、食べようと思ったら逃げちまたのさ。そいつらを探した俺はやっと今日会えた。なぁ、俺のハエ君とガ君とカ君。」
さあ、ハエとガとカは何も言えなくなってしまいました。
もちろん彼等も「嘘だ。」と言いたかったのです。
しかし最初の約束通り、もし「嘘だ。」言ったら食べられるし、かといって頷いてしまってもやっぱり食べられてしまうのです。
困った三匹は大急ぎで逃げて行きました。
そんな事があったから、アナンシは今でもハエとガとカを遠慮無しに食べて行くのでした。
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