128人が本棚に入れています
本棚に追加
「魁馬鹿が口癖になってるぞ?
他の奴にそんな事言ったら駄目だからな?」
本当は魁が馬鹿って言うのは俺にだけって知ってるけど…
「安心しろよ。
遥斗より馬鹿な奴なんて見たことないから…
(他のは馬鹿っていうかクソ以下だしな)」
「俺馬鹿じゃないよ!!
馬鹿は馬と鹿の区別がつかない奴の事を言うんだって俺は区別つくし!!」
なんて頬を膨らませた。
けど、まぁいいか…
なんて思う。
俺限定の馬鹿って呼び方…その時、魁が馬鹿って言う時の目がこの上ない程優しくて慈しむような目だから。
俺は繋いだ手をそっと見た。
俺より少しだけ背の高い彼のごつごつとした手。
俺魁と恋人になれて良かった…なんて思いながら微笑んだ。
「魁大好き。」
と。
最初のコメントを投稿しよう!