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「魁!!こっちの世界に戻ってこぉい!!」
繋いだ手とは反対の手を俺の目の前でひらひらと動かす遥斗。
「悪い。考え事してた」
「えっ!!
それって俺の事考え…てないよね、ごめん!!ちょっ調子乗り過ぎましたぁぁぁぁ!!!」
慌てふためく遥斗に自然と笑いが込み上げる。
「…お前って本当バカ。」
「また馬鹿っつったぁ…いい加減いじけるぞ?」
「拗ねんなよ、可愛い顔が台無しだぞ遥斗。」
ぼぼっとりんごみたいに赤くなる遥斗に俺は自然と微笑んだ。
(やっぱりお前バカだよ。俺みたいな奴に捕まるんだから、相当な、な。)
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