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猫にとってそれは本当に奇跡のようなもので今は聞くことの出来ないあの人の声を鳴く事で何度も何度もききました。
ある日涙を流し、愛しているとひたすらに鳴く赤い猫を人間が見つけました。
人間たちは猫を悪魔だと恐れ猫の死刑が行われました。
首だけになった赤い猫。
これで貴方のもとへ行ける、猫はそう思いました。
けれど、猫は死ぬ事も出来ずに何度も何度も泣きました。
愛してる愛してる、と
鳴き続ける猫の声が街中に響くなか人間は何もできませんでした。
人間にとっていつしかそれは呪いの言葉のようになりました。
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