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「陽ちゃん…
ごめん。俺早とちりして。
陽ちゃんの事信じなくて…ごめん。ごめん。」
俺の胸に顔を寄せて泣く彼がたまらなく愛しくてでもこれ以上泣かせたくなかったから、はだけた服のポケットから元凶になった贈り物を渡す。
「生まれて来てくれてありがとう。」
そんなキザなセリフを吐けば
「なんかそれって陽ちゃんが俺を生んだ、みたいだ。
…まぁ、あながち間違いじゃないけど。陽ちゃんが居なかったら未だにつまんない人形みたいなままだったろうし。」
泣きながらはにかむ彼を見て俺は本当に彼を、悠を愛してんだなって思った。
箱を開けて中身を見て目を大きくさせた悠。
「これ…」
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