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「姫、よくお似合いです」
「あら。ありがとう、カナ」
ドレスを着た姫に、カナは頬を赤く染めました。
ドレスは鮮やかなピンク色。小さなレースが散らばり、かわいらしい姫をますます引き立てました。
髪の毛を二つに、高い位置に結ってもらうと、ドレッサーのイスから立ち上がりました。
「もう時間ね」
「ええ。行きましょう」
カナもいつもとは違った燕尾服を着こなし、笑顔を見せます。
二人は衣装部屋を出て、長い廊下を歩き、城で一番広い広間へと向かいました。
城内は甘い香りと楽しい声に包まれ、姫は幸せそうな表情を見せました。
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