Sweet Sweet Strawberry

11/13
前へ
/15ページ
次へ
広間の中を通っている間も、姫を褒める声が聞こえてきます。 彼女は慣れたように軽く会釈をしながら進み、カナが手を取って舞台の上に立ちました。 「皆様、ごきげんよう。私はストロベリー星の姫、マーンでございます」 その声に歓声と拍手が飛び交いました。 姫はうれしそうに微笑むと、まるで鈴の音のような美しい声で話を続けます。 「本日はストロベリー星主催のクリスマスパーティーにお越しくださり、ありがとうございます。楽しんで下さいね」 「姫様にプレゼントをお持ちしました」 一人の男が、そう言いました。 すると、口々に、いろんな人が同じことを言います。 困った表情の姫。 「いい加減にするんだYO!」 そう言った声の主はとても美しい少年、メッグーオです。 華麗に舞台に近づいて、姫に背を向け、客達を見ました。 高い身長の彼はその中でも一際目立ちます。 .
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加