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パーティーは再び楽しい雰囲気に飲まれ始めます。
楽しそうな話し声に、笑う声。人々は幸せそうです。
小さなフォークを片手にマーン姫はいちごのショートケーキを口に運びました。
そして、一度フォークを置くと、両手で頬杖をつきました。
「姫。とうかされましたか?」
「サンタさんはいつ来るのかしら?」
質問を質問で返すと、小さく溜め息をつきます。
「真夜中ですよ、姫」
「一度会ってみたいわ」
「そうですね」
クリスマスイブの夜には夢を運んでサンタがやってくる。
誰でも一度は恋をする、素敵な王子様。
ピンク色の、ウェーブがかかった髪の毛がふわりと儚げに揺れました。
「楽しみね」
「はい」
窓の外で鈴の音が鳴りました。
暖かいストロベリー星のクリスマスイブの夜はまだ続きます。
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