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マナ「本当にごめんなさいね
あたしのお父さんなんだ
ビックリしたでしょ?」
二人の会話を呆然と見ていた青年に向き直り、マナは青年に謝ると同時に自分の父親を紹介した。
??「えぇ……まあ……」
そんな二人の会話を遮りながら、マナの父親が質問をした。
??「ところで、マナ
その男は何だ?」
マナ「旅の方だって」
??「は、はじめまして」
質問されたマナは簡潔に答え、それに合わせて青年も挨拶をした。
??「ふん
お前、マナと結婚しようとか思っているならすぐに町を出ていけ
俺の目の黒いウチは、マナは誰とも結婚させん」
??「は、はぁ……」
マナの答えを聞き、マナの父親は青年を睨みながらそう言ってきたが、青年はなんと返事をすればいいのか分からず、困った表情になった。
そんな二人の間に割り込み、マナは父親をまた怒鳴り始めた。
マナ「お父さん!
もう、なに言ってるのよ」
??「だって、マナ……」
??「もう、いいかげんにして!」
何かを言おうとした父親を一刀両断し、マナは青年に向き直り謝った。
マナ「本当にごめんなさいね」
??「いえ……」
マナ「そう言えば、まだ名前を聞いてなかったよね
あたしはマナ、お父さんはダグラスよ
あなたは?」
マナは自己紹介をし、青年に名前を尋ねたが青年は申し訳なさそうに返事をした。
??「僕は……その、実は名前もわからないのです」
マナ「えっ?どうして?」
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