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少女はジョシュアを睨み付ける。目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「私、絶対に貴方のお嫁さんになんてならないのよね。それだったらここで処刑だってしたらいいのよね！」
「あの」
パデュマはゆっくりと進み、少女に微笑みかける。
「大切な方がいなくなったのでしたら、一緒に探しますわ。だって私は貴女のお友だちですもの」
パデュマの言葉に少女は目を丸くし、苦笑する。
「綺麗なお嬢様ってなに考えてるのか分からないのよね。会ったばかりの私を友達とか、国を隔てられて向こうに消えた彼を探すとか」
さすがにパデュマの中で少しずつ意味が構築されはじめる。理解をできないままでも、少しずつ。
「お聞きしたいのですが」
少女に訊ね、少女は返事をした。
「私はまだ理解が追い付いていませんわ。現状を教えていただきたいのです。そうだわ、私のお部屋でお話ししましょう」
「えっ？」
少女は周りを見る。使用人たちはもう手を出す気はないようで、ただパデュマを見守っている。ジョシュアはパデュマが話始めたため、それ以上は何もできないようだった。
「私、お友だちがほしいと願っていたのですわ。そこに貴女が来てくれたなんて、神様の贈り物ですわ」
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