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メイドの声がしてパデュマはシュトゥーリから目をそらした。後ろには父親が立っている。
「パデュマ、夜中に起きているものではない。部屋で寝なさい」
「お父様、でも」
「お嬢様、行きましょう。お嬢様が眠れるまで私がついていますから」
父親に何か言われたのか、メイドはパデュマに呼び掛ける。パデュマは不信感を表情に出すが、言われた通り部屋に向かった。
外の嵐はひどくなり、暗い階段から玄関のホールを見る。父親とシュトゥーリが立ち話をしていた。
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