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こんな日が
来ることなんか
想像もしていなかった
なぜなら
俺らは
永遠の愛を誓っていたから
二度と離れることはない
そう信じていたんだ
だけど
いつからか
二人の間には
隙間ができ
二人の夢は
俺だけのものになった
二人が選んだ
別々の道は
二度と
交わることはない
この一歩を
踏み出したら
二度と君とは
会えなくなる
そう考えると
この一歩がとても
距離があるように感じる
振り向けば
自分の夢を
追いかけるため
一歩一歩
立派に歩いている
君がいる
俺はというと
まだ
君から抜け出せず
ひとり
ひざをかかえて
部屋の片隅で
過ごしている
そんな俺の姿
君が見たら
こんな俺の弱音
君が聞いたら
…笑うかな
だけど
もう少しだけ
君を感じさせて下さい
俺が一人で
歩き出せるまで…
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